2022年09月23日

今週の注目感染症 
2022年第37週(9月12日~9月18日)

●咽頭結膜熱
全県で罹患数12、定点当たり0.13の患者発生あり、県下全地区で前週より増加、前週比増加率もほぼ同程度。
東部地区で定点当たり0.13、中部地区で定点当たり0.11、西部地区で定点当たり0.17の患者発生あり。
感染者の増加が継続するか一過性か今後の動向に注視だが、要警戒の必要あり。

●手足口病
全県で罹患数462、定点当たりの5.19の患者発生あり、県下全地区で前週より減少したが、未だ警戒レベルを維持している。
東部地区で定点当たり4.28、中部地区で定点当たり1.59、西部地区で定点当たり9.40の患者発生あり。
地域別では東部及び中部地区では警戒レベルを脱したが、西部地区では引き続き警戒レベルを維持しており、ピークアウトまで引き続き警戒が必要。

●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
全県で罹患数13、定点当たり0.15の患者発生あり、県全体では前週より減少、特に中部地区での減少が顕著、東部地区のみ微増。
東部地区で定点当たり0.06、中部地区で定点当たり0.07、西部地区で定点当たり0.30の患者発生あり。
中部及び西部地区では感染のピークアウトの兆しが示唆される。

●ヘルパンギーナ
全県で罹患数128、定点当たり1.44の患者発生あり。
県全体では前週より増加、中部地区のみ減少。
東部地区で定点当たり1.13、中部地区で0.07、西部地区で定点当たり3.00の患者発生あり。
増加している東部地区でもその増加は緩やか。
西部地区のみ高いレベルで感染者が観察されている。

・麻しん、風しんともに患者発生はなし。
・インフルエンザは西部地区で1名の患者発生報告あり、県全体では定点当たり0.01、西部地区では0.02の患者発生。
先シーズンの後期に患者発生の動きがあり、2022-2023シーズンは早期に流行が始まる前兆の可能性が示唆される。

・伝染性紅斑、マイコプラズマ、ロタウイルスによる感染性胃腸炎は県下全地区で患者の発生報告はない。

・流行性耳下腺炎は西部地区で前週の急増から一転患者発生ゼロ。
中部地区での発生もなく、発生は東部地区のみで定点当たり0.03と前週と変わらず。
地域限定的に患者発生はあるものの、発生動向は下方であり流行に至る可能性は低いと思われる。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年9月22日更新)