2022年09月30日

今週の注目感染症 
2022年第38週(9月19日~9月25日)

●手足口病
全県で罹患数277、定点当たり3.11の患者発生あり、県下全地区で前週より減少した。
東部地区で定点当たり2.91、中部地区で定点当たり0.52、西部地区で定点当たり5.67の患者発生あり。
西部地区は依然警戒レベル維持。
ただし、流行はピークアウトしたものと示唆。

●突発性発疹
全県で罹患数22、定点当たりの0.25の患者発生あり、県下全地区で前週より増加。
東部地区で定点当たり0.19、中部地区で定点当たり0.15、西部地区で定点当たり0.40の患者発生あり。
特に東部及び西部地区での増加が著しい。
発生に地域的偏りは認められない。

●インフルエンザ
全県で罹患数1、定点当たり0.01の患者発生あり、発生は中部地区のみ。
中部地区では定点当たり0.02りの患者発生あり。
今シーズンに入り、西部地区、中部地区と発生しており、今後地域の偏りなく発生する可能性が示唆される。
3年ぶりに発生動向が動いている様相。

●ヘルパンギーナ
全県で罹患数56、定点当たり0.63の患者発生あり。
県全体では前週から急激に減少、中部地区のみ微増、一方、西部地区では著しく減少。
東部地区で定点当たり1.03、中部地区で0.11、西部地区で定点当たり0.67の患者発生あり。
ピークアウトに向かうのか来週以降の動向に注視が必要。

・麻しん、風しんともに患者発生はなし。
・マイコプラズマは西部地区で1名の患者発生報告あり、今年4回目の発生となる。
これまでに東部地区で1回、西部地区で2回の患者発生あり。
西部地区では14週以来の発生となる。
・伝染性紅斑及びロタウイルスによる感染生胃腸炎は、今週も発生なし。
・流行性耳下腺炎は西部地区で患者1名の発生を認めたが、中部地区での発生もなく、東部地区での発生も1名、定点当たり0.03と前週と変わらず。
発生動向に若干の動きはあるが、全体として低いレベルで動いており流行に至る可能性は低いと思われる。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年9月30日更新)