2022年12月30日
今週の注目感染症
2022年第51週(12月19日~12月25日)
●インフルエンザ
全県で罹患数139、定点当たり1.00の患者発生あり、県下全域で前週より増加し、流行期に入った。
東部地区で定点当たり1.74、中部地区で定点当たり0.57、西部地区で定点当たり0.60の発生あり。
地区別では、東部地区のみが流行期の指標を超えたが、中部及び西部地区は未だ流行期の指標には達しておらず、保健所別では賀茂、熱海、御殿場、東部、中部HC管内で流行期に入った。
前週に引き続き東高西低の状態が続いている。
●RSウイルス感染症
全県で罹患数48、定点当たり0.54の患者発生あり、県全体で前週より減少し、2週連続で流行期を脱した。
東部地区で定点当たり0.13、中部地区で定点当たり0.67、西部地区で定点当たり0.87と流行期の地区はなくなったが、西部保健所管内は定点当たり1.75と依然流行期が継続している。
●突発性発疹
全県で罹患数20、定点当たり0.22の患者発生あり、全県的には前週より増加したが、地区別の増加は東部地区のみ。
東部地区で定点当たり0.28、中部地区で定点当たり0.19、西部地区で定点当たり0.20の患者発生状況で中部地区ではわずかに減少し、西部地区は前週を維持した。
●感染性胃腸炎
全県で罹患数387、定点当たり4.35の患者発生あり、県全体では前週より増加したが、中部地区のみわずかに減少した。
定点当たり東部地区で2.53、中部地区で3.41、西部地区で 7.13の患者発生あり、49週以降西部地区での発生が突出している。
45週から冬期のピークが継続している。
・風疹、麻疹とも患者発生なし。
・マイコプラズマ、ロタウイルスによる感染性胃腸炎は患者発生なし。
・第51週で定点当たり患者報告数の多かった疾病は、順に1)感染性胃腸炎 2)インフルエンザ 3)RSウイルス感染症 4)突発性発疹であった。
・全県での流行期の疾病は感染性胃腸炎とインフルエンザで、西部地区ではRSウイルス感染症も流行期を維持している。
・本県を含め全国47都道府県の約1/3がインフルエンザの流行期に入った。
【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和5年1月5日更新)