2023年01月27日

今週の注目感染症 
2023年第3週(1月16日~1月22日)

●インフルエンザ
全県で罹患数634、定点当たり4.56の患者発生あり、前週からほぼ横ばい。
東部地区で定点当たり4.34、中部地区で定点当たり4.38、西部地区で定点当たり4.96の発生あり。
各地区の動向もほぼ横ばいで、県下全域で増加スピードにブレーキがかかった状態となった。

●感染性胃腸炎
全県で罹患数571、定点当たり6.42の患者発生あり、県内全地区で前週より増加した。
東部地区で定点当たり7.06、中部地区で定点当たり6.30、西部地区で定点当たり5.83の患者発生あり、引き続き東部地区の増加が急激で前週から2倍の伸びを示した。

●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
全県で罹患数20、定点当たり0.22の患者発生あり、県内全地区で前週より増加した。
定点当たり東部地区で0.16、中部地区で0.19、西部地区で 0.33の患者発生あり。
東部地区で前週の約5倍と著しく増加し、次いで西部地区が約2倍の増加を示した。
定点当たりの患者数では西部地区が多いが、地域特異的なレベルではない。

●RSウイルス感染症
全県で罹患数37、定点当たり0.42の患者発生あり、県下全地区で流行期を脱したR4,52週から減少が続いていたが、今週は増加に転じた。
定点当たり、東部地区で0.19、中部地区で0.41、西部地区で0.67の患者発生あり、西部地区で前週の約3倍の増加となった。
このペースでの増加が継続し再流行となるか、今後の動向に注視が必要。

・風疹、麻疹とも患者発生なし。
・ヘルパンギーナ、マイコプラズマ、ロタウイルスによる感染性胃腸炎は患者発生なし。
・定点当たり患者数が前週より2倍以上の顕著な増加を示した疾患は、RSウイルス感染症及びA群溶血性レンサ球菌喉頭炎であった。
・第3週に定点当たり患者報告数の多かった疾病は、順に1)感染性胃腸炎 2)インフルエンザ 3)RSウイルス感染症 4)A群溶血性レンサ球菌喉頭炎 5)突発性発疹で、前週からの変化が見られた。
・全県で流行期の疾病はインフルエンザと感染性胃腸炎で、地区限定で流行している疾病はなし。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和5年1月26日更新)