2022年12月02日

今週の注目感染症 
2022年第47週(11月21日~11月27日)

●インフルエンザ
全県で罹患数5、定点当たり0.04の患者発生あり、県下全地区で発生が報告された。
東部地区で定点当たり0.04、中部地区で定点当たり0.02、西部地区で定点当たり0.04の発生あり、東部地区では前週より減少したが、中部地区では5週ぶり、西部地区では10週ぶりの患者発生となった。
流行開始の指標である1.00にじわじわと近づいてきている増加曲線が認められる。

●RSウイルス感染症
全県で罹患数107、定点当たり1.20の患者発生あり、県下すべての地区で前週より減少したものの、東部地区以外の2地区では依然流行域を維持した。
東部地区で定点当たり0.16、中部地区で定点当たり1.63、西部地区で定点当たり1.93の患者発生あり。
東部地区は45週以降流行域を脱しているが、中部及び西部地区では患者数は減少したものの依然流行期となっている。

●咽頭結膜熱
全県で罹患数9、定点当たり0.10の患者発生あり、県下3地区全てで前週より増加した。
東部地区で定点当たり0.03、中部地区で定点当たり0.07、西部地区で定点当たり0.20の患者発生あり。
特に西部地区の増加が著しい伸びを示した。
昨年同期より東部地区では患者数が、中部および西部地区では同程度の発生となっている。

・風疹、麻疹とも患者発生なし。
・マイコプラズマ、ロタウイルスによる感染性胃腸炎、流行性耳下腺炎は患者発生なし。
・ヘルパンギーナは定点あたり東部地区のみ0.03と減少、前週発生のなかった中部及び西部地区ではそれぞれ0.04、0.03の発生あり。
・第47週で定点当たり患者報告数の多かった疾病は、第46週と同様、1)感染性胃腸炎 2)RSウイルス感染症3)突発性発疹 4)A群レンサ球菌咽頭炎5)手足口病であった。
・感染性胃腸炎及びRSウイルス感染症が前週から引き続き流行期となっている。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年12月2日更新)