2022年12月16日

今週の注目感染症 
2022年第49週(12月5日~12月11日)

●インフルエンザ
全県で罹患数35、定点当たり0.25の患者発生あり、東部地区での急増を受け県全体では前週より2倍以上増加した。
東部地区で定点当たり0.56、中部地区で定点当たり0.10、西部地区で定点当たり0.06の発生あり、増加は東部地区のみ。
発生は東部地区が多く地域差が認められ、特に御殿場保健所管内は定点当たり1.5と流行期の開始を示し、東部保健所管内が0.78とこれに続いた。

●RSウイルス感染症
全県で罹患数108、定点当たり1.21の患者発生あり、西部地区の増加を受け県全体では前週より増加し、依然流行期が続いている。
東部及び中部地区は前週を維持した。
東部地区で定点当たり0.19、中部地区で定点当たり1.70、西部地区で定点当たり1.87の患者発生あり。
東部地区は流行の開始が27週と他の2地区より早く、45週以降は流行域を脱しているが、中部地区では37週から、西部地区では30週に流行期に入り、44週までに5回の流行期脱出を経て45週から依然流行期が継続している。

●手足口病
全県で罹患数35、定点当たり0.39の患者発生あり、県下全地区で前週より増加した。
東部地区で定点当たり0.09、中部地区で定点当たり0.04、西部地区で定点当たり1.03の患者発生あり、西部地区での増加が顕著で、定点当たり1を超え再流行となった。

●感染性胃腸炎
全県で罹患数324、定点当たり3.64の患者発生あり、県下全地区で前週より増加した。
定点当たり東部地区で2.59、中部地区で3.52、西部地区で 4.87の患者発生あり。
冬季のウイルス性胃腸炎が増加の一因と示唆される。

・風疹、麻疹とも患者発生なし。
・マイコプラズマは西部地区で罹患数1、定点当たり0.33の患者発生あり。
 西部地区での発生は41週以降9週ぶり。
・ロタウイルスによる感染性胃腸炎、伝染性紅斑は患者発生なし。
・第49週で定点当たり患者報告数の多かった疾病は、順に1)感染性胃腸炎 2)RSウイルス感染症 3)手足口病 4)流行性角結膜炎 5)突発性発疹であった。
・全県では感染性胃腸炎及びRSウイルス感染症が前週から引き続き流行期となっている。
・地域的限定で御殿場保健所管内のインフルエンザ、西部保健所管内の手足口病が流行期の指標を超えた。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年12月16日更新)