2022年11月18日

今週の注目感染症 
2022年第45週(11月7日~11月13日)

●インフルエンザ
全県で罹患数4、定点当たり0.03の患者発生あり、東部地区での発生が報告された。
東部地区で定点当たり0.08、罹患数4の発生、中部及び西部地区での発生はなし。
この動きを契機に流行の始まりとなるか今後の動向に注視が必要。

●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
全県で罹患数41、定点当たり0.46の患者発生あり、県下全地区で増加した。
東部地区で定点当たり0.09、中部地区で定点当たり0.63、西部地区で定点当たり0.70の患者発生あり、特に中部地区での増加が顕著。
この時期は通常本疾患の流行期ではないが、県下全地区で発生数が増加しており、季節外れの流行となり得るか今後の注視が必要。

●水痘
全県で罹患数14、定点当たり0.16の患者発生あり、県下全地区で増加、前週の2倍。
東部地区で定点当たり0.09、中部地区で定点当たり0.15、西部地区で定点当たり0.23の患者発生あり、西部地区での増加が著しい。
増加傾向は全県的に維持されており、冬期流行期に入った可能性が示唆される。

●突発性発疹
全県で罹患数33、定点当たり0.37の患者発生あり、県下全地区で患者数が増加した。
東部地区で定点当たり0.31、中部地区で定点当たり0.44、西部地区で定点当たり0.37の患者発生が報告された。
本症の好発時期であるため、今後数週にわたり同様レベルの患者発生が続く可能性が示唆される。

・風疹、麻疹とも患者発生なし。
・マイコプラズマ、ロタウイルスによる感染性胃腸炎は患者発生なし。
・ヘルパンギーナは東部地区で定点当たり0.03の発生があったが、他の2地区では発生がなく40週以降減少傾向が維持されている。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年11月18日更新)